カラテ映画1937年~1969年

1937年(昭和12年) 1月5日公開  「初祝唐手剣法」
原作:山根豊
脚色:不破健二
監督:白井戦太郎
撮影:岩藤隆光

出演
杉山昌三九
水川八重子
関三郎

製作会社:大都映画

これが初のカラテ映画だったのかと思います。
しかし、拳法でなく剣法となっているのが気になりますが・・・

1937年(昭和12年)12月24日公開 「鉄拳涙あり」
原作:陶山密
脚本:陶山密
監督:伊奈精一
脚本:中井朝一
美術:新藤兼人

出演
河津清三郎
真山くみ子
白樺小夜子
日下部章

製作会社:新興キネマ

こちらも、詳細不明です。あの、新藤兼人監督が美術担当していたのは興味深いです。

【当時の時代背景】
1937年(昭和12年)からの時代は支那からの不当な攻撃により支那事変へとなり、支那との関係は悪化していました。
7月7日 盧溝橋事件
7月13日 大紅門事件
7月25日 廊坊事件
7月26日 広安門事件
7月29日 通州事件
8月9日 大山事件
8月13日 第二次上海事変

1937年(昭和12年)公開の映画

 

 

1940年(昭和15年) 9月26日公開 「空手道」
製作会社:国光映画社  ドキュメンタリー映画。


こちらの映像の中の一部に「空手道」の映像が含まれてるようです。

松濤館の高弟が形などの演武を披露する映画で、終戦直後に亡くなった船越義豪が映っている唯一の映像ではないかと。
(ブログ「拳の眼」管理者Leo氏からの情報)

1940年(昭和15年)11月21日公開 「唐手道」

こちらも、詳細不明です。

【当時の時代背景】
1940年(昭和15年)は、東京オリンピックが開催される予定であったが、支那事変などの影響により開催国を返上している。
そして、翌年の1941年には支那事変も含めて「大東亜戦争」とすると閣議決定。日本とアメリカの戦闘が開始される。
この年の5月には力道山が大相撲で初土俵を踏んでいる。
6月、紀元二千六百年奉祝天覧武道大会で、柔道の木村政彦が5試合全て一本勝ちで優勝。

1940年(昭和15年)公開の映画

ちなみに1940年11月27日ブルース・リーがサンフランシスコ中華街で出生。

【空手】
沖縄三大流派のひとつ上地流。1940年パンガイヌーン流唐手術研究所から流派名を「上地流空手術」と改名。
松濤館流演武会(京都・武徳殿)開催。

 

1951年(昭和26年)12月28日公開 「唐手三四郎」
監督:並木鏡太郎
撮影:平野好美
原作:石野径一郎

出演
岡田英次
川喜多小六
浜田百合子
香川京子
月形龍之介
藤田進

大学唐手部の山内龍彦(岡田英次)が、三角跳びの使い手、野国弁嶽(月形龍之介)に敗れるが、
最後には山内竜彦が、野国弁嶽を三角跳びで倒すという内容。

【当時の時代背景】
1951年(昭和26年)終戦後6年を経て、日本に復興の明るい兆しが見られてきた頃で、第1回NHK紅白歌合戦が1月3日に開催。
7月4日には、 第1回日本プロ野球オールスターゲームが甲子園球場で開催。
しかし、「神戸洋服商殺人事件」「浅草米兵暴行事件」「下里村役場集団恐喝事件」「東成警察署襲撃事件」など
の在日朝鮮人による犯罪が目立つ。
その中、力道山(金 信洛)はプロレスラーへとなるべくトレーニングを行っていた。
空手家の大山倍達(崔 永宜)は、牛の角折りを研究。
日本における在日朝鮮人での格闘技界二大ヒーローが出現する直前の年であった。
柔道の木村政彦は、この頃ブラジルへ渡り10月23日エリオ・グレイシーと対戦しエリオの腕を折り勝利。
木村は、エリオについて「何という闘魂の持ち主であろう。腕が折れ、骨が砕けても闘う。試合には勝ったが、
勝負への執念は…私の完敗であった」とその精神力と、武道家としての態度を絶賛している。
1951年公開の映画
【空手】
錬武舘設立。
1953年(昭和28年) 5月27日公開 「残波岬の決闘」
監督 :内川清一郎
脚色 :菊島隆三
原作 :石野径一郎

出演
中山昭二
藤田進
安部徹
月形龍之介

こちらは「唐手三四郎」と同じく原作が石野径一郎。
内容は、「唐手三四郎」に酷似している。
野国弁岳(月形龍之介)の秘技三角跳びに、山内三四郎(中山昭二)は敗れるが、
残波岬で山内三四郎は野国弁岳を、猛虎の蹴りで倒す。

1953年(昭和28年)10月27日公開 「鉄腕涙あり」
監督:滝沢英輔
脚本:西亀元貞
原作:朝倉文治郎

出演
平田昭彦
宇治かほる
杉山昌三九

西川龍作(平田昭彦)は、与太者疵政(杉山昌三九)一味に襲われ、叩き伏せられる。
奮起した西川龍作は大学空手部に入り、強く成長していく。
大学空手部の対抗試合に勝利し、疵政一味とも闘っていくという内容。

 

 

1954年公開 (昭和29年)「猛牛と闘う空手」

大山倍達が猛牛と闘う短編の記録映画です。

1955年 5月10日公開 「飛燕空手打ち」
主演は波島進。

1955年 5月17日公開「飛燕空手打ち 第二篇 青春の斗魂」

1955年 5月24日公開「 飛燕空手打ち完結篇 月下の龍虎」
「飛燕~」のシリーズは、これで完結です。

1955年 8月29日公開「力闘空手打ち」
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こちらも波島進主演。

1955年 9月6日公開「力闘空手打ち 第二篇 挑戦鬼」

1955年 9月13日公開「力闘空手打ち 完結篇 復讐の対決」

1956年公開 「空手道」
船越義珍、中山正敏率いる日本空手協会創始メンバーの若き日の雄姿が収められている。
現在、復刻版のDVDが販売されてるようです。

1956年 1月22日公開「電光空手打ち」

高倉健のデビュー作です。

1956年 1月29日公開「流星空手打ち」

高倉健主演の第2作です。

【テレビドラマ】1964年12月6日 ~ 1965年2月26日放映「空手風雲児」
主演:園田哲也
石橋雅史先生もレギュラー出演されたそうですが、残念ながら低視聴率のため13回で終了。
脚本は映画「空手打ち」シリーズの原作者である牧野吉晴。
主役が忍勇作ということは、映画で高倉健が演じたテレビ版だったのかと思います。

当時のレコード

【テレビドラマ】1965年9月3日 ~ 1966年2月25日放映「空手三四郎」
主演:亀石征一郎
亀石征一郎さんは、このドラマがきっかけで空手を始め空手二段となったそうです。
沖縄出身の学生、比嘉三四郎の空手を通した活躍を描いた物語。

【テレビドラマ】1967年1月17日~7月11日「グリーンホーネット」


ブルース・リーがKATO役で出演。

【テレビアニメ】1969年4月2日~9月24日「紅三四郎」

見てみたい方はこちらへ

唄を聴きたい方は、こちら

空手でなく、紅流柔術であらゆる格闘技と闘っていく物語。

【テレビドラマ】1969年6月22日~1971年4月4日「柔道一直線」

原作は梶原一騎、画は永島慎二、斎藤ゆずる

主役は桜木健一。千葉真一、倉田保昭が出演する場面もあった。大山倍達(本人でなく俳優)が登場してくる場面も。
桜木健一、吉沢京子、近藤正臣がこの番組を機に一気に人気となった。


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