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お久しぶりです。最近、FACEBOOKへの投稿ばかりでブログがおろそかになり
申し訳ありません。m(__)m

ブログを読んでくれている方は、FACEBOOKやってない方も多いと思います。
もう少し気張ってブログ更新させていただきますので、今後ともよろしくお願いします。

さて、高倉健さんが亡くなってもう1年が経ちました。

そこでもう一度、健さんの映画を観たりとかしてました。

私が観て良かったと思う健さんの映画。
「冬の華」
殺したヤクザの娘に名を隠して何年も仕送りを続け、最後はまた義理のために・・・
義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい男の世界。そんな「唐獅子牡丹」の世界。
しかし、流れるのは「唐獅子牡丹」の唄でなくクロード・チアリのギターがバックに
静かに流れていきます。
寂しく切ない感じでラストを迎えましたが、心に残ります。

「幸福の黄色いハンカチ」
殺人を犯して刑期を終えて出所した男が若者二人と出会い、様々な出来事が。
そして刑務所から別れを告げた妻の元へ。
もう、最後は涙ものです。

「野生の証明」
自衛隊の特殊工作員が、訓練中に事件に巻き込まれその当事者を殺してしまう。
その後、自衛隊を辞職し娘とともに生活するが、その娘は・・・
そして地元権力者の組織、自ら所属していた特殊工作隊との死闘になる。
出だしから興奮して観てました。今の時代では絶対に作れない映画でしょうね。

他にもいい作品は多いのですが、キリないのでこの辺で。。

「ごろつき」
1968年10月公開
監督:マキノ雅弘
脚本:石松愛弘
音楽:渡辺岳夫
出演:高倉健・菅原文太
ごろつき

世間ではキックボクシングが大ブーム。
貧しい炭鉱夫の大場勇(高倉健)も、キックボクシングのテレビ中継を見ながら弟分の
山川一郎(菅原文太)や仲間たちと大興奮。
一郎は勇に東京に行ってキックボクサーになることを勧めるが、勇はその気にはなれない。

病気がちの母親(藤田佳子)と幼い弟、妹は親戚の家から追い出されることとなる。
一郎は母親を背負い弟、妹を連れて一郎の家で世話してもらうことに。
しかし、勇たちの働く北九州の炭鉱現場は不況の風が吹いていた。

反対する母親を説得し、勇は一郎とともに東京へ出てきた。

都会の街でキックボクシングのジムを通行人などに聞きながら探し歩く勇と一郎。
しかし、なかなか見つけることはできず疲れ果て屋台のそばでヘタリ込む二人。
一郎「あんちゃん、腹ば・・ひもじいのう・・・」
勇「おまえ、そげな泣き言いうな。」
ふさぎこむ一郎。
勇が唄い始める。「ねんねん、ねんねん、ねんねんばい~」

そこへ屋台のオヤジが客の男からだと、勇と一郎におでんを差し出す。
その初老の男は、勇の唄に聞き惚れていたという。
泣きながら喰う勇と一郎。
初老の男は、腹いっぱい食わせてやってくれと屋台のオヤジに金を渡し去っていく。

翌朝、新聞配達の少年から案内され勇と一郎は澤田キックボクシングジムを訪れる。

そこで勇はジムの会長・澤田健三(大木実)に、その肉体の素晴らしさを買われ
ジムの選手とスパーリングをするが、あえなくノックアウトされてしまう。

一郎の提案で、勇は健三の妹・友子(吉村実子)のお手伝いとして雇われる。
一方、一郎は偶然に出会った大金持ちの犬の世話係として高額な給料で働くことに。

ジムの掃除をする勇は沢村忠と出会いジムの選手と一緒にロードワークに
出ろと勧められる。

ある日、勇は友子に左手人差し指の傷について問われる。それは、母親からも決して
これからも無茶をしないように言われた傷である。

勇が子どもの頃、一郎とともにスッポン養殖屋へ行き何とかスッポンを手に入れよう
とした勇の人差し指にスッポンが喰らいつき、スッポン養殖屋のオヤジに追いかけ
られながらもスッポンが人差し指に喰らいついたまま痛みに耐えて家に帰りつく。
驚く勇の母親。
スッポン屋のオヤジは、母親が病気であるから勇がスッポンをとったと察知する。
勇の指からスッポンを切りはなし、その血を勇の母親に飲むよう促す。
オヤジに謝る勇の母親だが。
オヤジは「いやいや、ありゃあワシがやったんじゃ、ありゃあ、ええ子じゃ!」
安堵と痛み、そしてオヤジの優しさに勇は泣きだす。一郎も同じように泣いている。

練習が終えたジムで一人でサンドバッグを打つ勇。
そこへ友子が勇への手紙を差し出す。
手紙を読みながら涙する勇。
それは母親と弟、妹からの仕送りに対する感謝の手紙であった。
破って捨ててくれと友子に手紙を差出し、勇は一郎が住み込みで働く場所へ。

あくる朝、一郎の所へ泊まった勇は朝飯にステーキが出たことに驚くが・・・
しかし、それは一郎が面倒を見る犬の食事だった。
怒った勇は、犬の股間にエアーサロンパスを吹き付けてしまう。
それを目撃した雇い主の婦人は激怒し一郎にクビを宣告。

澤田ジムでは、友子が兄の健三に勇に届いた手紙を読んでくれと渡す。
手紙を読んだ健三は、友子に探して連れ戻してこいと命じる。

勇を探す友子、そこへ喧嘩する勇を見つける。
勇と一郎は、暴力団から暴行を受ける流しを助けるために喧嘩に入りこんでいた。

暴力団を蹴散らした勇は、ケガをした一郎とともに、流しの事務所へ。
そこへ現れた初老の男。
勇と一郎へ、おでんを御馳走してくれた男。
浅川正義(石山健二郎)だった。
今は流しの元締めであるが、以前は神農道を標榜するテキヤの親分であった。
以前の事に礼を言う勇に浅川は二人で流しをしないかと持ちかける。
勇と一郎も乗り気で引き受ける。

そこへ暴力団の唐沢重吉(渡辺文雄)が現れ、子分の不始末だと金を渡そうとするが
皆は受け取ろうとしない。
浅川正義は、元は子分であった唐沢から土地を抵当とした借金があった。
唐沢からの執拗なマンション建設の提案にも頑として拒否していた。

あくる日、澤田ジムへ帰ってきた勇を迎える健三。
流しをすると言う勇に、それもいいだろうと健三。
それからは、本格的なトレーニングが勇に課せられてきた。
ロードワーク、スパーリング。
練習を終えてからは、一郎と二人で流しの巡業。
しかし、飲み屋で唐沢の子分からの嫌がらせを受け怒る勇。
イザコザが起きるが、唐沢が現れ一旦は治まる。

理不尽な唐沢の行為になぜかと浅川に問いただす勇。
唐沢は以前浅川の子分ではあったが、金儲けの頭は長け、浅川から
離れたが、ついには浅川も唐沢に借金することとなったと。

翌日、ロードワークする勇に新聞配達の少年・ヒロシが勇の試合チケットを受け取りに
来る。勇を激励し、新聞配達に向かうヒロシ。
その直後、車の急ブレーキ音。振り向く勇とジムの選手たち。
倒れているのはヒロシ。
駆け寄りヒロシを抱きかかえる勇。
運転していたのは唐沢だ。
「どうすんだよ!?」勇が唐沢に詰め寄る。
「病院なら、あそこにある。」と無機質に発する唐沢。
ヒロシを抱え勇は病院へ向かう。

ヒロシの母親が病院で看護し、勇にはヒロシが楽しみにしていた試合に出て欲しいと勇に訴える。

キックボクシング試合会場。
勇に対するは斉藤天心。
第一ラウンドのゴングが鳴る。

勇は天心に向け果敢にパンチ、キックを放つが投げられる。
立ち上がり更にパンチを放つ勇。
しかしコーナーに追い詰められ天心からの膝蹴り連打。
耐える勇は今度は天心に膝蹴り、更に肘打ちをブチかます。
しかし、天心のハイキックでダウン。
何とか立ち上がり天心へ立ち向かうが、天心の飛び膝蹴りにより更にダウン。
健三、友子、一郎のコーナーからの声援を聞き、立ち上がる勇。
天心との蹴り、パンチの応酬。
そして勇の蹴りが天心へヒットし、ついに天心はダウン。
そのまま立ち上がることができず、勇の勝利となった。
大喜びの一郎、友子、健三。

勝利の報告をするためヒロシが入院していた病院へ駆けつける勇と一郎。
しかし、ヒロシの病室は片付けられ、看護婦からヒロシは亡くなったことを知らされ
愕然ととする勇と一郎。

うなだれて街を歩く勇と一郎。そこへ消防車のサイレンが鳴り響く。
流しの仲間たちが、浅川の家が火事だと知らせに来た。
駆けつける勇と一郎。
しかし、浅川の家は炎上し、なすすべがなかった。

全焼した浅川の家。
浅川も、流し達も無事ではあった。
火災の原因は絶対放火だと言う流し達。

焼け跡の整理をする勇は、そこから刀を見つける。

浅川は、唐沢の仕業だと確信し、唐沢の元へ行く。
唐沢を刺そうとするが、あえなく唐沢の子分に刺され浅川は絶命してしまう。

流し達の元へ浅川が殺されたと警察から連絡が入る。
騒然となる流し達。

唐沢は、正当防衛を主張し流し達を罵倒する。
その混乱の中、状況を察知した健三はジムの選手達を連れて勇を無理やり
ロードワークへと強いる。一郎も、友子もロードワークへ行くよう勇を押す。
嫌々ながらも勇は走り、神社の階段を走りぬく。
そして疲れ果てた勇は神社の境内で健三からの話を聞く。
健三の父親が賭博のイカサマを犯したことで、健三は暴力団から迫られ八百長試合をやって
しまったこと。
勇、チャンピオンになれ、健三の言葉は重い。
友子にも促されチャンピオンになるよう促される勇。

一方、一郎の思いは決まっていた。

唐沢の所へ行き短刀を振り回す一郎、しかし唐沢の子分どもに殴られまくり
意識を失う。唐沢の指示で病院へ運ばれた一郎。

病院へ駆けつけた勇と友子。
病床の勇は、「悔しい」「あんちゃんはチャンピオンたい・・・」
そう言い残し、息を引き取る。

勇は引き留めようとする友子を振り払い雨の中、唐沢の元へ。

刀、それは浅川の焼け跡から見つけたもの。

唐沢の家では、博打で遊ぶ子分達も多数。
そこへ刀一本で殴り込む勇。

騒然となる唐沢一家、迎えうつ子分どもを次々と斬る勇。
斬る!斬る!斬る!
唐沢は苦し紛れに花瓶を投げつけるが、気にもせず勇は斬り続ける。
子分どもを斬り倒す勇。
そして、ついには唐沢を刺し絶命させる。

勇の顔を雨が濡らす。

九州の勇の母親へ友子からの手紙。
「本当に悪い相手だったんです 勇さんのおかげで皆助かったんです 
弁護士さんも長い刑期にはならないとおっしゃっています お母さん 
私も兄も長い間 母さんと呼ぶ人もなく暮らしてまいりました
どうか一郎さんのお母さんともども東京へいらして 私たちと暮らしてください
お迎えにまいります 友子」

【解説】

いい人が一杯出てきます。スッポン屋のオヤジ。
ジムの会長に、その妹。
そして流しの元締め浅川。
一郎も、いい人。

これなんですよね。日本人のいいとこ。
人情に厚い。

最後の、友子からの手紙では私は涙しました。

これ以上、もう何もなしです。

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