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映画「空手バカ一代」前篇
1975年からの「極真拳」シリーズから、何故か題名が原作と同じ「空手バカ一代」として
1977年5月に公開されました。
冒頭の百人組手から興奮します!
昭和27年、空手界の異端児、大山倍達は暴力団の用心棒となり酒と暴力の日々に明け暮れていた。
だが、空手への執着は捨てきれず、鬱屈した情念が倍達を道場破りへと駆り立てていた。
玄武館の道場へ現れる大山倍達(千葉真一)
玄武館の館長 与那島(石橋雅史)は、倍達に自分と立ち合う前に百人組手を条件に出す。
条件を受けて立つ倍達。
次々と玄武館の道場生を一撃で倒していく。
脅威を感じた玄武館は道場の床へ油を流す。
道場生は、スベリ止めの松やにを足に付け倍達に向かう。
油で滑り転倒しながら苦戦する倍達。
玄武館の道場生の攻撃は止まない。
しかし、倍達の咄嗟の機転により攻守転じる。
倒れた道場生の上に乗りながらの闘い。
そして道場生の黒帯をはずし倍達の足に巻き、滑り止めサポーターとしたのだ。
遂に100人組手を成し遂げた倍達は、与那島に組手を申し入れる。
与那島の攻撃を受け流し、倍達の反撃!
倒れる与那島。
倍達「分かったか!これが大山空手だ!俺ぁ、逃げも隠れもしねえ!いつでもかかってこい!」
そう言い残し倍達は玄武館を去って行く。
街の小料理屋、ヤクザを引き連れて来る倍達。
店で飲み代のツケを請求されるが倍達は払えない。
そこへ、トッド若松(南利明)が店に現れ札束を見せびらかし、
倍達に沖縄へ来て欲しいと依頼する。
-沖縄-
プロレスラー、グレート山下(室田日出男)のホテルへ、トッド若松に連れられ倍達が来た。
歓迎する山下。
そこへは、倍達より先に到着していた藤田修造(本郷功次郎)が居た。
山下の紹介で藤田に挨拶する倍達。
しかし、藤田は無愛想で不機嫌。
山下と若松から、倍達と藤田を山下兄弟として興業していく話を聞かされる。
藤田は「そんな話は初耳だぞ!」と気にいらない顔。
「バカ言うな、そこらの牛殺しと試合が出来るかぁ!」
荒れる藤田だが、すでに新聞に公告していると山下と若松が話す。
もし、試合しなければ日本人が腰抜けで逃げたと笑われてしまうと。
日本人の信用に関わるなら闘おうと、渋々承諾する倍達と藤田。
-試合会場-
リング上で羽織袴姿の3人。
「グレート山下、シュウ山下、マス山下」とアナウンスされる。
対するアメリカ人レスラー達と早くも険悪な状態。
観客のアメリカ兵達も騒ぐ。
そこへ日本人のヤクザ達が観客席に座る。
まずは藤田とレッド・タイガー(エディ・サリバン)との試合。
藤田の背負い投げが唸る!
面食らうタイガーだが、圧倒的なパワーーにより藤田を苦しめ、更には
他の外人勢による反則。
藤田はフラフラとなり、リング下へ投げ出され負けてしまう。
次は倍達とディック・モーガン(リップ・タイラー)との試合。
掴みかかろうとするモーガンだが、倍達はリング内で逃げ回る。
反撃の機を狙う倍達。
しかし、モーガンのパワーに圧倒される。
倍達の飛び後ろ回し蹴りがヒットするが、モーガンはすぐに立ち上がり倍達を掴んでくる。
そして、ネック・ハンギング。
苦戦する倍達であったが、何発も蹴りと正拳をモーガンの顔面に繰り返し放つことでモーガンを倒す。
騒ぐアメリカ兵、そしてヤクザも血相を変える。
リング内外は騒然となる。
「マス!逃げろ!殺されるぞ!」叫ぶ山下。
倍達は出入口へと駆け込む。
ホテルに帰った倍達と藤田。
山下から試合に負けることが契約だと責められる。
反発する倍達。
しかし、なぜか倍達を抑える藤田。
藤田は、もう一度試合をしたいと言う。
-試合会場-
藤田は外人レスラーを投げまくり、最後は絞めていくが、またも他の外人レスラーの反則で
流血する。山下から出ることを抑えられていた倍達であるが、それを抑えられず藤田の応援
をする。
二人の外人覆面レスラーを倒す倍達。
激しくゴングが鳴らされる!
逃げる山下だが、ヤクザに囲まれる。
ホテルへ戻る倍達と藤田。
先に戻っていた山下は顔面に傷を負い、倍達らが契約違反でアメリカ人レスラーを倒したことに
怒る。
山下は、倍達と藤田に飛行機代を渡し契約を解除すると告げる。
納得して去る倍達だが、藤田はなぜかとどまる。
行く場の無くなった倍達は、沖縄の孤児たちと出会うことになる。
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