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1994年極真会館は大山倍達総裁が亡くなった後、残念ながらドロドロとした裁判とか分裂とかで
総裁が思い描いていた状況にはならなかったですね。

でも、それぞれ弟子達の思いがあり総裁の意志を考えて下した決断なので、私はどうのこうの思いません。
大山道場という町道場から世界規模にまで発展しているのですから、そこで弟子達にも個性が現れるのは
当然です。
大山総裁が存命の時代にも分裂はありました。
芦原英幸先生、中村誠先生、大山茂先生、添野義二先生、真樹日佐夫先生などなど・・・

そんな時代より前、世間では一番極真会館が大山倍達館長の元に気合い入れてた時代に映っていたと思います。

そして、極真会館の強さを誇れた時期です。

【地上最強のカラテ】
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アメリカ・ニューヨークの街中での稽古風景。
物珍しそうに人だかりがする中、金村正次師範の気合で黙々と基本稽古を行う道場生たち。

そして、カナダ・モントリオールでも極真会館の若者たちが稽古に励む。

更にアメリカに戻り、中村忠師範が型を指導する風景と、大山茂師範が型を指導する風景が映る。
その中でも、女性3人による型の稽古は気合いが入って気持ち良い。

場所は更に移りオランダ・アムステルダム。
そこの道場の風景には、ゆるい体操をしながら空手の稽古をしている映像が流れる。
フランス・パリでも、黄色い空手着の女性が稽古している姿が映し出されるが、格闘技、
武道としての空手より美容体操という単なる型のスポーツへと変わりつつあると言っても
過言ではないとナレーションがある。

イギリス・ロンドンでの空手の演武大会会場で行われる約束組手が流れ、そこから
極真会館シンガポールの稽古風景への映像へ移行する。

場面は変わり日本。愛媛県八幡浜の道場。

芦原英幸師範の三人を相手にした組手風景。
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更に芦原英幸師範による、カカトでの氷柱割り。
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各種の試し割り風景が映り、芦原英幸師範による手裏剣投げ技の披露。
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そして向かって来る自動車へ飛び蹴りでかわす技。
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オープニングの始まり。

極真会館が主催する「第1回全世界空手道選手権大会」が開催される。

各国の強豪が集結された初めての世界大会。

各選手の紹介が始まる。

今大会で脅威となるアメリカ選手。
その中でも注目されるのがウィリアム・オリバー。
小柄ながらも抜群の身体能力を見せつける。
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そしてウィリー・ウィリアムスとフランク・クラーク。
ウィリーは2メートル近い身長を誇り、そのパワーは他を圧倒する。
また、フランクは持ち前の闘争本能で立ち向かう。
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チャールズ・マーチン。
ウィリーと並ぶ巨艦であるが、温厚な性格で知性的な面を持ってる。
しかし、ウィリーとの組手では引けをとらない。
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カメラは日本に移り大石代悟の稽古風景。
軽快なフットワークでの足技には今大会での期待を込められる。
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佐藤俊和の稽古風景。
気の強さを表わし剛の空手を表現している。
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カメラは再びアメリカのニューヨークへ移る。
北米指導員として派遣されている岸信昭と中村忠師範との稽古風景。
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多くの入場者が溢れる中、「第1回全世界空手道選手権大会」の開催。
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選手代表の佐藤勝昭の選手宣誓、ウィリアム・オリバーとチャールズ・マーチンの演武で
中村忠師範によるルール説明。
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各国選手の激闘が始まる。

その大会模様から、各国の選手の紹介。

今大会に出場する香港カンフー。
空手VSカンフー。今大会の目玉と言っていいかもしれない。
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しかし、岸信行、二宮城光と対戦するカンフー陣は簡単に敗退してしまう。

そして脅威となるもう一つの格闘技。ムエタイ。
強烈な回し蹴りを見せつける。

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そして再び日本選手の紹介。
東谷巧。
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ダウンして担架で運ばれる選手が続出。
この大会の凄惨さを強調する。

そして更にシンガポール、カナダでの稽古風景が映し出され、大山館長の登場。
「日本が負けたら腹を切る覚悟で」と選手たちに伝える。
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はたして日本選手は、覚悟して勝利を治めるのか?

【解説】

この頃はプロレスラーのアントニオ猪木がボクサーのモハメッド・アリと異種格闘技試合を行ったりして
日本中が格闘技への関心度は非常に高かった時期ですね。
私がこの「地上最強のカラテ」を観に行った時にちょうど「猪木対アリ戦」が映画館内のテレビで生中継
してました。「どっちを見ようか~」と悩んでた客もチラホラ見られました。

週刊少年マガジンでは、「空手バカ一代」が相変わらず人気。

モントリールオリンピックが開催される直前でもあった。

さて、この頃の極真会館の勢いは凄かったです。
大山館長(当時)の話を初めて聴いた人も多かったと思います。
感想は色々あったようですが・・・

世界大会の参加選手の中でもレベルの高さを感じたのは、やはり日本人選手ですね。
アメリカ人選手も強かったんですが、残念ながらこの当時ローキックに対する技を
持ってなかった。というか、教えられてなかったと思います。
アメリカでの空手試合ではローキック(下段蹴り)が禁止されてたものが多かった
のも事実です。

盧山初雄、東孝選手らが繰り出す下段蹴りに外人選手がバタバタと倒される映像は
強さを表現するには十分でした。

ちょっとこれ・・・と思ったのがカンフー選手で街中から適当に声かけて無理やり
大会に出場させたんじゃないか?と思われるくらい選手が可哀想でした。
カンフーでも素人に近い感覚でしたから。

しかし、ムエタイの選手は強かったですね。
さすが本場と思わせる回し蹴りが見られました。

とにかく、これでもかと極真会館の強さを前面に出した映画です。


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