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2010年1月に「イップ・マン葉問」が公開され、そのパート1である
「イップ・マン序章」が2月に日本公開されるという変てこな現象があった。

というのも「イップ・マン葉問」の観客動員5000人を超えたら前作の「序章」が
日本でも公開されるということだった。

前作は日本軍人が強烈な悪役になっていたためか?配給会社も二の足を踏んだのかも
しれない。

【イップ・マン葉問】

傷ついたイップ・マン(ドニー・イェン)は、友人のチョウ・チンチュン(サイモン・ヤム )の助けで
妻ウィンシン(リン・ホン)と息子とともに佛山を脱出し香港へとたどり着いた。
しかし、チョウ・チンチュンは日本軍人により頭へ銃弾を受けることになる。

1950年。詠春拳を広めようと生徒を集めるためチラシを作成するイップ・マン。
妻のウィンシンは妊娠して生活も苦しい。
しかし、なかなか入門者が現れない。

そこへ一人の若者ウォン・レオン(ホァン・シャオミン)がイップ・マンの
前に現れ挑戦してくる。
あっさりとウォンを倒し、ウォンは去っていったかと思われたが仲間を引き連れ
再びイップ・マンの前に現れる。
イップ・マンの強さに惹かれたウォンとその仲間たちは弟子入りを志願する。

ある日、チョウの息子コンユウと出会ったは銃弾を頭に受けながらも
一命はとりとめたが、脳に障害を負い変わり果てた友人の姿を見てイップ・マンは涙する。

ウォンが香港の有力者ホン(サモ・ハン・キンポー)の弟子と揉めたことから、
イップ・マンはホンから香港で武術を教えるのなら武館会で各門派の師匠と闘い
線香が燃え尽きるまで耐えることが掟だと告げられる。

ホンの弟子達との争いのなかでカム・サンチャウ(ルイス・ファン)と再会
したイップ・マンはカムとも親交を得る。

イップ・マンと武館会の師匠達との試合の日がきた。
不安定な丸いテーブルの上での対決。
イップ・マンは次々と師匠達を倒していく。
挑戦者がいなくなり最後はホンとの対決。
繰り出される激しい技の応酬。
ついにはテーブルが割れ、二人の対決は引き分けとなる。

ホンにイップ師匠と呼ばれるようになるが、武館会に入るには
月100ドルの会費を納めるように言われイップ・マンは私腹を
肥やすための金は出せないと拒否する。

ホンは、イギリス人の高官と通じて市場や武館会を思うように仕切っていた。

イップ・マンとホンは互いに反目するが、次第に打ち解け、ホンからボクシングの
チケットを手渡される。

ボクシングの試合会場。

試合前、リングの上で中国武術を披露するホンの弟子達。
そこへイギリス人のボクシングチャンピオンのツイスター(ダーレン・シャラヴィ)が上り込み
ホンの弟子達を殴り倒し中国武術を侮辱する。
ホンの弟子、イップマンの弟子達も怒りを納められずリング上に駆け上がりツイスター
との乱闘になる。
騒ぎを収めようとするイップ・マンとホン。

中国武術を侮辱したことに対しツイスターに謝罪を要求するホンだが、
ツイスターはホンを挑発。
二人はリングで決戦することになるのだが・・・

【解説】

イップ・マン(葉問)は、79歳までの生涯、詠春拳発展のために尽力されたようです。
その過程には色々なこともあったようですが、さすがに映画のような劇的な対決などは
無かったようです。
ブルース・リーが弟子入りしたのが1956年。
この映画の最後に李小龍と名乗る少年が武術を習いたいと出てきます。
さすがに、これはファンサービスのオマケですね。しかし、よく似てます。

葉問の弟子は他にも映画監督のウォン・カーウァイ、「少林サッカー」のチャウ・シンチー、
「レッドクリフ」のトニー・レオンなど有名どころが多いようですね。

さて、この映画の素晴らしいところはイップ・マンの人間性ですね。
さりげなく自然体のドニー・イェンの演技は素晴らしいと思います。

サモ・ハン・キンポーは、まだまだ健在ですね。
年齢を感じさせない動きはさすがです。


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