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ブルース・リーの初主演映画「ドラゴン危機一発」
「燃えよドラゴン」が1973年に公開されて以降、爆発的な
ブルース・リー、ドラゴンブームとなった。
映画を観た若者は「燃えよドラゴン」のレコードを買い、映画の余韻を求める。
更に拳法、空手道場へ入門。
映画雑誌では、ブルース・リーが人気俳優へとランクされる。
後には、長く一番人気だったアラン・ドロンを押さえブルース・リーが一番人気となってしまう。
テレビでは「破裏拳ポリマー」がアニメで(主人公の顔はブルース・リーをモデル)
ウルトラマンシリーズでも「ウルトラマンレオ」主人公(おゝとりゲン)(真夏竜)は、少林寺拳法
を習った経験があるらしい。
倉田保昭主演の「闘え!ドラゴン」も放映。
漫画では中国拳法の使い手、流全次郎を主役とした「男組」が大ヒット。後に映画化。
「空手バカ一代」の中でも、ブルース・リーは、極真ハワイ支部のボビー・ローの弟子で
あったと明らかにブルース・リーブームに乗ろうとした掲載。
映画ではバッタもんの似非ブルース・リーが出る香港映画が続々上映。
レコードでは坂東英二の唄で中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ!」が・・
そんな中、本当にブルース・リーの映画を観たい!
そんなファンのために、ついに登場したのが
「ドラゴン危機一発」
チェン(B・リー)は、従弟のシュー・シェン(J・ティエン)一家を頼って都会で働く決心をかためた。
その彼が身を寄せることになったシューの家は、妹のチャオ・メイ(M・イー)を始めとする大家族で暮していたが、
男たちは町の南にある製氷工場で働いていて、チェンもそこで働くことになった。
町の有力者であるマイ(H・Y・チェン)が経営するこの製氷工場は、実はマイ一家の表看板で、
ここで作る氷の塊の中に隠した麻薬の密売が彼の本業だったのである。
そんなこととは知らないチェンは工場で働き始めたが、ふとした手もとの狂いで氷をレールから落としたため、
中に隠してあった麻薬が飛びだしてしまった。
そして、それを目撃した工員のチンとウォンの二人が行方不明になった。不信に思ったシューは、マイを訪ねるが、
その彼もマイの息子に殺されてしまう。広大な屋敷に住んでいるマイは、
自ら陣頭に立って親衛隊に殺人戦法を教える腕の持主だった。
家に残されたチェン、チャオ・メイ、クオン(L・クン)たちはようやくマイ一味を疑い始め、
情報を要求してストライキに入った。
その結果、暴力をもって働かせようとするマイの部下たちとの間で乱闘が始まり、
静観していたチェンもまきぞいをくい、母が贈ってくれた大切なペンダントが真二つに割れた。
さしものチェンもこれ以上がまんできなかった。
チェンの強さに驚ろいた工場長は、この有様をボスに報告し、彼を新しい班長に任命した。
その夜、工場長に招かれたチェンは、飲みつけない酒に酔いつぶれ、
翌朝、眼を覚ましたのはウー(マリラン)という女のベッドの中だった。
驚ろいてはねおき、表へ飛びだしたチェンは運悪くチャオ・メイと出くわしてしまった。
かねてからチェンに思いを寄せていたチャオ・メイにはショックだった。
それ以来、チェンに対する仲間の態度が急変した。チェンは彼らの誤解をとくために、
マイに会ってシューたちの捜索を頼むと同時に、ウーからマイ一味が麻薬の密売をしている事実を聞かされ、
工場へ駆けつけた。
氷室に山と積まれた氷の柱。チェンはその中から、行方不明になっていたシューらのバラバラ死体を発見した。
そこへマイの命令でチェンを尾行していた親衛隊が現われ、大乱闘が始まる。
だが、チェンの前には敵ではなかった。
失意と疲労で家へ帰ったチェンが発見したのは、クオン以下小さな子供にいたるまで、
無残に刺し殺された血の死体であった。チャオ・メイの姿も消えていた。全身怒りにふるえ、
今や復讐の鬼と化したチェンは、ボスの屋敷に急いだ。
帰らぬ息子の捜索を命じられた親衛隊が屋敷から飛びだした眼の前に、不敵な笑いを浮かべたチェンが立っていた。
怒り狂うチェンの鉄拳が、次々に敵を倒していく。
ついにマイとチェンの一騎打ちが始まる。互いに秘術をつくしてのすさまじい死闘。
そのとき、かねてからマイに虐待されていた女中の一人が、屋敷牢に監禁されていたチャオ・メイを逃がしてやった。
広い庭園での死闘はなおも続いていたが、ついに凱歌はチェンの上にあがった。
力つきたマイの死体の上に折り重なって倒れたチェンは全身血だらけだった。
チャオ・メイの知らせで警官隊がかけつけた。
なおも抵抗しようとするチェンに、チャオ・メイは自首をすすめるのだった。
殆んどコピペでごめんなさい。m(__)m
【解説】
ブルース・リーが日本に登場したのは、実は「燃えよドラゴン」が
最初ではありません。
「グリーンホーネット」1966年から1967年にかけて放映された番組でカトー役を
ブルース・リーが演じてました。
ブルース・リーの映画が、まだ他にもあると噂にもなり、ついに見つかりました。
原題は「唐山大兄」
しかし、ドラゴンブームの中で邦題では「ドラゴン危機一発」
私は、オープニングから興奮しまくりです。
当時は、英語版のブルース・リーです。
「アチョー!」とか「ホワアー!」とかの声はありません。
マイク・レメディオスが唄う「鋼鉄の男」
この映画で注目されていたのは、ブルース・リーの表情ですね。
「燃えよドラゴン」では、笑顔など一部しか無かったですが、喜怒哀楽の表情が
よく出ていたと思います。
ノラ・ミャオ
(後にブルース・リーの映画ではヒロイン)
日本の女優とはちょっと違う素朴で綺麗な感じで人気もありました。
そして、ジェームス・ティエン。
当初、この映画で主役のはずだったのが、ブルース・リーが突然に主役と替わったようで、
確かに存在感はブルース・リーです。
この頃の香港映画は台本も無く、現場でコロコロ替わることは日常茶飯事だったようです。
ジェームス・ティエンは、この後も「ドラゴン怒りの鉄拳」「死亡的遊戯」でも共演します。ジャッキー映画にも出てましたね。
「ドラゴンへの道」には出演してなかったですね。(ガンバレのガンちゃんさん【GANCHAN824】からの指摘です。ありがとうございました。)
あの頃、私が観た英語版「ドラゴン危機一発」はレンタルなどでは観れないです。
当時を懐かしみビデオを編集してくれた方に感謝します。
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