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志穂美悦子参上!「女必殺拳」
1974年、新たなカラテ映画のスターが誕生する。
志穂美悦子18歳。
女必殺拳
李紅竜(志穂美悦子)は、三ヵ月前東京で謎の失踪をした少林寺拳法の逸材である兄・万青(宮内洋)が失踪したことを知り香港警察を訪れ、万青は香港警察の麻薬Gメンで、日本の麻薬組織を捜査中だったことを知る。
そこで、香港警察から麻薬組織の疑いのある日本のセントラル貿易の調査を依頼される。
来日した紅竜は、横浜の叔父の元へ行き兄の万青の居場所を突き止めると告げる。
日本の捜査を行う中で紅竜は、香港警察の女Gメン・ファンシン(謝秀容)の危機を救おうとするが、
ファンシンを車で連れ去られてしまう。
そこへ一人の男がファンシンを乗せた車の前に現れ、連れ去ろうとした男達を倒しファンシンを救う。
翌日、紅竜は拳法の恩師で、兄が世話になっていた少林寺拳法道院長・藤田徹道(内田朝雄)を尋ねた。
そして藤田から、少林寺拳法の達人・早川絵美(早川絵美)と、拳法の天才で用心棒や私立探偵をやっていた響征一(千葉真一)を紹介される。
響征一こそ、昨夜ファンシンを救った男だった。
紅竜は、響から組織に麻薬患者にさせられた香港の女麻薬Gメン、ファン・シンから、組織の秘密を知らされた。
そこで紅竜は組織の本拠である角崎(天津敏)の屋敷に乗り込むが、角崎の雇った凄腕の武道家たちの攻撃、更には
犬走一直(石橋雅史)に吊橋から突き落とされてしまう。
紅竜に協力を誓っていた絵美は組織に乗り込むが、組織の人間に見つかってしまう。
絵美危うし!
そこへ、吊橋からの難を逃れた紅竜が現れる。
紅竜の拳法で、次々と組織の男達をなぎ倒す。
犬走一直は角崎の命で少林寺へ向かう。
藤田徹道に向けて、紅竜と絵美を引き渡せと。
そこへ響が現れ犬走との闘い。
犬走と、その弟子達を制す。
その頃、角崎は紅竜の叔父の娘を犯す代わりに紅竜の情報を得ようとする。
紅竜の叔父は、紅竜を呼び出すことになる。
紅竜の叔父は、組織の人間として関わっていたのだ。
呼び出された紅竜は、次々と武道家達をなぎ倒す。
その中で叔父は殺され、兄、万青とも再会するが万青も刺客に殺されてしまう。
紅竜は、角崎の罠により地下に落とされ、逆さ吊りにされるが、
それを切り抜け角崎と向き合う。
響と絵美も紅竜の助けに向かい、紅竜の力になる。
そして紅竜とボスの角崎との闘いへ・・・
【解説】
この映画のストーリー無茶苦茶です。
しかし、志穂美悦子の魅力を引き出すには最高だったと思います。
「ボディガード牙」で、1作目は吹き替え役。次作の「ボディガード牙必殺三角飛び」では
梶原一騎の推薦で千葉真一(牙直人)の妹役にまで抜擢された。
岡山県出身で、高校生の時、千葉真一のアクションに憧れJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に
入る。
当時、女性としてはかなり厳しい環境だったと思われます。
このような厳しい環境から志穂美悦子はカラテ女優としての地位を確立していきます。
この映画の基本は、少林寺拳法です。
JAC(ジャパン・アクション・クラブ)では、千葉真一はじめ皆が少林寺拳法を学んでたようです。
この「女必殺拳」の主演は、「燃えよドラゴン」で、ブルース・リーの妹役を演じた
アンジェラ・マオ・インが予定されていたとの話。
真偽は定かではないですが・・・
この映画では、何もかも詰め込もうとしたのか○○流○○拳とか、タイ式女性ボクシングまで・・・
かなり多くテロップされてます。
当時の仮面ライダーの乗りで、子ども向けのような映画かと思えば、色気もあり、
どう見たらええのか分からなくなります。
当時は、カラテブームで東映も頻繁にカラテ映画を作り売れればいいような感じでマトモな映画は
ほとんどありませんでした。
でも、その中でも志穂美悦子は光って見えました。
この作品以降の活躍を見れば納得するでしょう。
ちなみに、この映画で早川絵美(女優名も早川絵美)を演じた方は、誠直也さんの奥さんになってます。
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