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ブルース・リー没後、香港映画界ではソックリさんの役者を起用したC級カンフー映画を
数多く出してきた。もちろん、そんな偽物のブルース・リーに観客は期待するはずもなく
カンフー映画に陰りが出てきた。
ジミー・ウォング(王羽)も香港黒社会との関係が表面化してからは人気が低迷。

日本でもカラテ映画は低迷となり、千葉真一、志保美悦子らも空手映画からは距離を置いていく。

しかし、1970年代最後の最後1979年7月に日本のスクリーンに現れたのがジャッキー・チェン
(成龍)である。香港映画界も、ブルース・リー亡き後の看板俳優として盛り立てていくことになる。
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ブルース・リーのような悲哀を込めた闘い方ではなく、ジャッキーの闘い方はコミカルさを出すように
工夫されていて、今まで観たこともない動きに観客たちは新たなカンフー映画に魅了された。

「ドランクモンキー酔拳」
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時代は清朝末期、名門の中国拳法道場主、黄麒英の息子、黄飛鴻(ジャッキー・チェン)は父親の言うことも聞かず
悪友たちと遊びほうけていた。時には町で乱闘をするなど、麒英も堪忍袋の緒が切れ飛鴻を勘当する。

勘当したかに見えたが麒英は秘かに親友で酔拳の達人、蘇化子(ユエン・シャオティエン)に飛鴻を託していた。

飛鴻は、偶然にも蘇化子に助けられ、老人ながら圧倒的な強さに驚き弟子入りするようになる。

くる日もくる日も、地味で苦しい鍛錬が飛鴻に課せられる。

ついに飛鴻は、蘇化子の課す苦しい修行に耐えられず逃げ出してしまう。

しかし、殺し屋、閣鉄心(ウォン・チェンリー)にケンカを売りながら逆に無様な負け方をした飛鴻は

蘇化子の元へ帰り、再び修行に明け暮れる。

そして、ついに秘伝「酔八仙」の技を蘇化子から授けられる。

【解説】

日本公開時は、主題歌「拳法混乱(カンフージョン)」が流れてました。
この唄(四人囃子)、軽快な感じで良かったですね。

主演のジャッキー・チェンの身体能力には驚きでした。
その後も、驚くアクションで人気沸騰したのもうなずけます。

蘇化子役のユエン・シャオティエンは、いい味出してます。
香港で「酔拳」より先行上映されている(日本では次作)「スネーキーモンキー蛇拳」でも
ユニークな師匠の役柄でピッタリのハマリ役ですね。

敵役として登場するウォン・チェンリーはスーパーキッカーとの異名もあり、
そのテコンドー仕込みの蹴りの技は観る者を圧倒するほど早く高く華麗に伸びていました。
その後のジャッキー映画、「死亡の塔」などにも出演しています。

ジャッキー演じる黄飛鴻(コウ ヒコウ)は、実在した中国伝説の武術家で、黄飛鴻を
題材として制作された映画は数多く、同一題材で制作された数は世界で一番。
ギネスブックにも登録されているらしい。


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