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皆が待ちに待った!1978年「死亡遊戯」公開
1978年、ブルース・リー死後5年を経て遺作として公開された「死亡遊戯」。
それまでは雑誌などで黄色いトラックスーツを着用した写真でしか見たことのなかったブルース・リーが
初めて映像となって公開された。
「燃えよドラゴン」を撮影するためハリウッドに渡る前からアクションシーンは撮り終えていたということで
ファンの期待も高く、更に監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ監督となれば一層期待感が膨らみ
「死亡遊戯」の公開を皆が待ち望んでいた。
テレビでは「死亡遊戯」の特集番組が組まれ、公開前の試写会で絶賛する芸能人などが映し出されていた。
私も、当時ワクワクとしながら映画館へ足を運びました。
ジャーン、ジャンジャン、ジャンジャーン
オープニングの音楽が素晴らしい!さすがジョン・バリー。
そして「ドラゴンへの道」のチャック・ノリスとの闘い。
音楽が終わり、その映画の撮影という風景に。
一瞬、ホンの一瞬ブルース・リーだと思ったが・・・
ちょっと違う。ソックリさんか・・・・
まあ、ブルース・リーの出演シーンは少ないんだろうからそれも仕方ない。
自分自身を納得させ映画を観る。
その後しばらくして、私、いや、全国の皆が「何じゃこりゃー!」という声をあげたくなるシーンが・・・
おいおい・・・
これ、なんかの冗談か?
顔だけ繋ぎあわせて合成するんなら、もうちょい上手くできんのかい!
それより、こんなアホな映画初めて見た。
シラケた気分で、まあまあ・・と自分をなだめながら映画を観ていく。
ドラマが進むにつれ、ブルース・リーのそっくりさんが諦めたように顔を
出してくる。
似てない・・・
それに、何か弱い。
それに、ジャバーのそっくりさんまでも・・・背が低いやろ!
イノサントさんは本物でした。
もうええわ・・・
と、思いながら映画を観ていき終盤にさしかかって・・・
やっと、やっと出てきたブルース・リー!
他の観客のざわめく声も耳に入る。
ダニー・イノサント、池漢載、カリーム・アブドゥル・ジャバーとの闘いは今までの映画にも劣らず斬新でキレのある
ブルース・リーの動きを感じました。
これを観るために、1時間以上我慢してきたのかと・・・
その逆効果なのか、最高に興奮し酔いしれました。
ジャバーとの決着がつき、まだあるのか?
と思って観てると・・・
あったね~。更に階を上がり・・・
ヒュー・オブライエンとの死闘。
いやいや、もういらん。
そう思い観ている間に、最後の悪党の親分を倒しエンディング。
ショボ・・・
本物の未公開ブルース・リーが出てきたのは10数分だけ。
ロバート・クローズ監督、どういうつもりなんじゃ?
と叫びたくなるような映画でした。
ちなみに、武術指導はサモ・ハン・キンポー。
サモさんが出てるシーンは、なかなか良かったですよ。
ブルース・リーが闘うシーンでは、共演しているはずのジェームズ・ティエンが倒れているのがチラッと映ってます。
色々と、不満の多い映画でしたが、死亡遊戯のサウンドトラックレコード買いました。
ジョン・バリーの音楽は良かった。こちら。
次回は「死亡的遊戯」について。
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